エトワール・エトセトラ

主に舞台(宝塚)、ドラマ、映画

宝塚大劇場星組公演「RRR」感想(ネタバレ注意):真っすぐな情熱と秘めた約束

先日、宝塚大劇場星組「RRR」観劇してきました。

最高にワクワクする大迫力のミュージカルでした。

 

 

以下、ネタバレあります。長文です。

 

登場人物別と気になったシーンをこれから書いていきます。

 

登場人物別の感想

 

コムラム・ビーム(礼真琴): トラからの登場は迫力満点でした。純度100%の真っすぐさと熱さがかっこよかったです。目がキラキラしていて少年のような心を持った美しい純粋さが眩しかった。本当に眩しい!これがトップスターかあ。

仲間たちを家族のように思い、どんな困難にも屈することなく全力で助ける姿に人の心を動かす力があると思った。だからこそ、ラーマ、ペッダイヤとジャングとラッチュもビームを尊敬しついていこうと思えるんだと思った。ビームみたいな人って憧れる。

やっぱり守護者って言われるだけあると思った。

マッリとのデュエットは耳福でした。

ジェニーに向けての「君は君だ」の言葉が素敵でした。ジェニーの前では奥手なのが可愛かったです。

 

ジェニー(舞空瞳): すごく優しくて天使のような人だと思った。分け隔てない広い心が美しかった。美しいけれど生活に窮屈さを感じていた彼女を救ったのはビームであり、ビームを温かい心で支えたのはジェニーだと思った。結ばれはしないけど恋とはまた別の特別な絆が二人を強く結びつけるんだと思う。そんな関係性が素敵だなと思った。

ジェニーの鳥のように羽ばたくという曲がとても素敵だった。なこちゃんの歌が公演を重ねるごとにどんどん上手くなっていると思う。

本当に舞空瞳って最強ヒロインだと思う。なこちゃんの可愛さは天井知らずだと思う。(大事なことだから毎回言う)

あと、ジェイクとの並びは美男美女で眼福だった。ビームとのデートシーンは二人とも可愛すぎた。

 

A・ラーマ・ラージュ(暁千星): すごくかっこよかった。軍服姿がかっこよくて、ひげも自前ってくらい似合ってた。スタイルが良すぎる。(ワイシャツ姿がかっこいいし、足長すぎ)ビームが兄貴と慕うだけある頼もしさ。かっこよすぎて惚れ惚れした。

最初は使命のためにラーマはビームに近づくが、ラーマの過去と本心を知るととても切なくなった。祖国、そして家族を守りたいという思いとともに責任感が人一倍だからこそ使命と友情の間で揺れ動くラーマの心情に心苦しくなった。

ビームの真っすぐさと仲間を守り抜く強さに心動かされ、家族のような絆で結びついたビームのために、使命をも投げ出して危険を承知で、ビームを助けるラーマがすごくかっこよかったです。

シータとの約束も守ることができてよかったです。ラーマとシータ、お似合いのカップルでした。やっぱり、あり詩、いいコンビだなあ。

 

ジェイク(極美慎): シンプルに顔が良い。良くも悪くもストレートな発言をする自由感あふれる人物。(イケメンだからそんな発言も許される?)

パーティーのシーンでジェニーと踊るビームに嫉妬して張り合って踊るの可愛すぎた…!なんなら、ちゃっかりビームたちとナートゥを踊ってたのも可愛い。あと、あくまでもジェニーのためにビームたちに協力するのも可愛い。

ジェニーに寄り添い、意思を尊重する。ジェニーのことが本当に大好きなんだろうなあと思った。

 

ペッダイヤ(天華えま):可愛さとカッコよさを兼ね備えていて最高でした。

ジャングとラッチュよりもお兄ちゃん的立場で基本的に落ち着いているんだけれども、パーティーの潜入シーン給仕する気がなく、挙句の果てにはお客さんの飲み物まで飲んでしまい、他の給仕係に叱られていて、お茶目だった。可愛かった。普段は落ち着いているのにパーティーでは羽目を外してしまうお茶目な一面は反則過ぎる。

だけれども、長い槍を振り回して闘うシーンのはとても頼もしくてかっこよかった。ギャップ萌えです。あと、衣装もオシャレでめっちゃ似合ってた。

天華えま、恐るべし。毎回、ぴーすけの演技が好きで、ショーでは心振り回されている気がする。沼ですか?(ぴーすけに関しては書きたいことがたくさん出てきたので、別で詳しく書こうと思います。)

 

ジャング(天飛華音):基本的にペッダイヤとジャングとラッチュは可愛さとカッコよさを兼ね備えた人たちだと思う。(大事なことは何回も言う主義)

殺陣が本当にかっこよかった。ビーム救出の際のフラッグ捌きもかっこよかった。天飛くんを見るといつも凛々しくてかっこいいなあと思う。

 

ラッチュ(稀惺かずと):ラーマに捕まった時、家族的存在である仲間を守る芯の強さを感じられた。ラーマに毒蛇で応戦したのはびっくりしたけど、それだけ仲間を守るのに必死だったんだろうな。逃がしてあげるラーマも優しい。(ラーマはこの時からビームを助けるか使命を全うするかで迷っていたのだろうか?)

熱血で仲間思いで全力なところがかっこいい。

そりゃ、ラーマに追い掛け回されたり、拷問されたりするとラーマを信じられないよなと思った。それでもビームを信じ、ラーマ救出に協力する姿にビームたちとの絆の強さを感じた。

 

スコット(輝咲玲央):傲慢でいけ好かない総督でした。高笑いだけで悪っぷりが分かる。

柳生忍法帖の加藤明成といい、ディミトリのチンギス・ハーンといい、極悪なおじさまを演じれば天下一品。そのうえ、1789のネッケルのような寛大なおじさまも魅力的。オレキザキさんってほんとうにすごいな。

スコット総督は奥様のキャサリンには尻に敷かれていそうな気がします。

 

キャサリン(小桜ほのか):本当に恐ろしかった。ビームの拷問のシーンでの「ひざまずかせなさい。血しぶきが出ても構わない。」発言が本当に怖かった。何なら拷問中少し微笑んでいた気がする。スコット総督よりも強そう。

ジッダラエンダエッタラジェンダ(2/9間違っていましたので訂正いたします。)では2階席に客席降りされたそうで、投げキッスされていたとか。ギャップ萌えですよね、これは。

お金持ちの奥様感最高でした。恐ろしいけど上品で美しかった。美声も聞けて幸せだった。ミーマイのマリア観たかったなあ。ファントムのカルロッタも見てみたいなあ。

 

シータ(詩ちづる):可愛かった。健気だった。ラーマとの歌も良かった。やっぱり、あり詩は至宝。やはりうたちは天使。

 

マッリ(瑠璃花夏):美声だった。冒頭の歌も素敵でしたが、こっちゃんとのデュエットも素敵でした。るりはなちゃん大好きなので歌声を聞けて嬉しかったです。すごく可愛かった。

SINGERRR男(美稀千種)SINGERRR女(都優奈)の圧巻の歌声素敵でした。ヴェンカテシャワルル(ひろ香祐)はラーマを優しく支えていて包容力の塊でした。(ありちゃんとひーろーさんと言えばディミトリのイヴァネアヴァク親子の良かったですよね)

エドワード(碧海さりお)の上品な冷たさをたたえた立ち姿素敵でした。オム(大輝真琴)の微笑みが良くて本当に素敵なオーナーさんでした。ネハ(白妙なつ)も優しい奥さんだった。

 

気になったシーン

パーティーのシーンからナートゥのシーンも最高でした。ナートゥの迫力と盛り上がりは半端なかった!

 

ラストのジッダラエンダエッタラジェンダも最高でした。

客席降りで、近くに炎のダンサーの娘役の方が来てくれて目が合って笑顔が最高でした。本当に可愛かった。ファンになりました。(調べた感じ彩夏こいきさんぽかった。本当に可愛い。)

凰花るりなちゃんも可愛かった!本編では迫力があって恐ろしい炎そのものですごかった。

総括

本当に魅力的でかっこいい登場人物ばかりで、星組にふさわしいパッションあふれる作品でした。ハッピーエンドだったのも良かったです。